採胚技術とは?〜超高度なテクニック〜
採胚技術とは、牛の子宮から胚を取り出すことです。実際どのようなことを行っているかというと、直腸ごしに子宮をコントロールして採取します。
採胚の動画
こちらは実際に採胚している動画になります。牛舎の中という限られた空間で、とても繊細な作業を行っています。
※Google Chrome以外のブラウザをご使用の方は、動画右上の→をタップしていただき、そちらから動画をご覧ください。
採取胚前の準備
子宮へバルーンカテーテルをセットします。牛の背後に回り、肩までのビニール手袋を装着し、肛門から手を入れて行います。牛の機嫌によっては蹴られることもありますので、大変注意が必要です。
採胚(供胚牛から胚を回収する)
子宮内に浮遊する胚を「かん流液」をかん流させて体外に取り出します。
子宮などの臓器を傷つけないよう短時間(目安:40分)で実施しますが、その為には高い技術が必要です。
回収した牛胚の検査
こちらは動画付きで説明しております。ぜひご覧ください。
回収液をシャーレに流し実体顕微鏡で牛胚を探します。
探した牛胚を正常胚、変性卵、未受精卵に分けます。ここで正確に分けることが移植時の受精率向上につながるのです。
回収した牛胚の凍結
こちらは動画付きで説明しております。ぜひご覧ください。
液体窒素を使って凍結処理を行っていきます。
凍結胚
この画像は品質Aランクのものになります。大きさは1個あたり約150μmです。
移植作業の実習(下伊那農業高校にて)
下伊那農業高校で移植の実習を行ってきました。
その様子を動画で紹介しております。
アチーブメントピンズの授与
エアーズロックETクリニックでは、アチーブメントピンズの授与を始めました。
この試みは、子牛市場での販売価格が【1頭あたり100万円を超えた場合】に生産者に対し授与される称号の様なものになります。
市場の益々の盛り上がりを応援しつつ、今後ともETの技術でバックアップを行って行きたい所存です。